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ATOMIC 2018-19 NEW MODEL SKI FEELING REPORT SPECIAL VOL.5

 

革命的な構造を採用し
新登場のシフトバイン

誰もが待ち焦がれたBCバインディング(以下、バイン)、それが「シフトMNC 13」だ。既存の概念にとらわれず、まったく新しい構造で登場したバインを、児玉毅のコメントも合わせて紹介していく。

 


テックバインであり、アルパインバインでもあるアトミックの新型バイン「シフトMNC 13」
photo:Wataru SUGIMURA(7)

 

アップヒルからダウンヒルまで、
ストレスなく確実にサポート

これまで、バックカントリースキーシーンのなかでも、とくにすべりを重視するスキーヤーの多くは、どれだけバインディング選びに時間を費やしてきたことだろう。アップヒルを考えると、軽量なモデルを使いたい。しかし、ダウンヒルでのビッグターン、もしくはハイスピードターンを考えると安定性を求めたくなる。そうすると、どうしても剛性が高くなりそれに伴い重量もかさんでしまう。軽さを優先すれば強さを妥協し、強さを優先すれば軽さを妥協しなくてはいけない現実。

しかし、今シーズン登場するアトミックのBCバイン「シフトMNC 13」は、こうした思いをもれなく解消してくれる。アップヒルでは、軽量性を武器に大幅にユーザーを獲得したテックバインの特徴を前面に押し出し、ダウンヒルでは従来の本格ツーピースバインのごとくすべりをサポート。まるでハリウッド映画に出てくるような変形ロボのように形態を変化させ、軽さと高い剛性といった相反する機能を妥協することなく内蔵したミラクルなバインは、目から鱗の逸品だ。

新しいカーボン・コンポジットPAマテリアルにより軽量化に成功したバインは、快適なアップヒルを提供。そして、このバインの特筆すべき特徴のひとつに、従来のアルパインブーツでも使用が可能だというものがある。マルチ・ノーム・コンペティビリティ機能の搭載により、すべてのISO規格ブーツに対応。テックバイン対応ブーツだけでなく、ゲレンデ仕様のスキーブーツでも、何ら問題なく使用することができる。お気に入りのスキーで、BCもゲレンデも思いきり楽しみたいというスキーヤーにとっては、まさにオススメのバインなのである。

 


ウォークモードは、トゥピースの先端のレバーを上げ、コバ部分にあるレバーを手前に引くとピンが表れる

 

トゥピースの先端のレバーを下げ、コバ部分にあるレバーを押すとスキーモードに。従来のアルパインバインと同様にステップインで装着

 

 


ヒールサポートは2段階

 

試乗フィーリング
すべることを犠牲にしない
BCスキーバインディング
– 児玉 毅 –

 

これは、かなりたくさんのスキーヤーが待ち望んだバインであり、このバインの登場が革命を起こすことは間違いない! それは、いかなる妥協も許さずに、アップヒルもダウンヒルも、最高のパフォーマンスで対応できる画期的なシステムを、ひとつのボディに内蔵したからだ。ダウンヒル性能という点で見ると、まったく普通のアルペンバインと遜色ないフィーリングで、スキーの性能を100%発揮することができる。

これまでは、テックバインは基本的に登りを快適にするためのギアだから、すべりに関していうと少なからず妥協してしまう部分があった。BCを快適に楽しむことを最優先に考え、テックバイだけしか使わなくなると、「こういうもんだよな」といった感じになり、自然とすべりに関して妥協を許してしまったスキーヤーは少なくないだろう。しかし、実際に新しいシフトバインを使うと、妥協しなくていいと認識できる。本来のスキーの楽しさを100%感じることができ、「すべることを絶対に犠牲にしない」というメーカーの姿勢が強く感じられる。

セパレートタイプで、また最新のカーボン素材を採用することで、プレートの入ったバインと比べると明らかに動きが違う。軽快だ。また、プレートが入るバインは、剛性が強い分スキーの性能を若干変えてしまう傾向にあるが、そうした弊害もない。従来のアルパインバインのように、つま先からカカトまで「ピシッ」とひとつの壁が通っているような感じがあり、ダイレクトにスキーヤーの力を雪に伝えることができる。だから、角付の感覚がとてもシャープ。テックバインは、そこまで剛性が強くないからエッジングもどこか弱い感じがあり、自分なりに意識してエッジングを決めて乗っていかないと、イメージしたすべりを導きづらかったが、そうしたこともなくなった。

スムーズな足並みでヒルアップする児玉 毅(左)

 

そして、従来のアルパインバインのように安全開放機能が付いているのがいい。これがあることで、今まで何となく「モヤッ」としていた感覚を解消してくれる。しっかりDIN規格にも対応していて安心感が高い。新たなシフトバインは、ブーツをしっかり保持してくれる。誤開放がない。本当にそういう意味で、すべりに100%集中できるのが嬉しい。カッチカチの斜面のトラバースも安心。

構造だけで見ると一見複雑そうに見えるが、操作性もシンプル。トゥ部分のシフトレバーを動かし、ピンを出した状態にすれば、それですでにアップヒル体勢になる。ヒールピースを動かす必要がない。ブーツをセットする時も、テックの場合だとトゥを置く時に慣れが必要だが、このバインは通常のアルパインバインのようにステップインするだけでOK。そうした部分でのストレスも解消されている。これまで、テックバインがどうしても信用しきれなくて手が出せなかったというスキーヤーは、このバインの登場でかなり救われるのではないかと思う。

 

 


児玉 毅
こだまたけし
日本を代表するフリースキーヤー。北海道を中心に、世界を舞台に活躍中。国内のバックカントリースキーシーンを牽引してきたスキーヤーのひとり

 

 

※ATOMIC NEW MODEL SKI FEELING REPORT SPECIAL は、一旦ここで終了する。10月以降に、注目のモデルを紹介する。

 

お問い合わせ先
アメアスポーツジャパン(株)アトミック
TEL:03-6831-2713
http://www.atomicsnow.jp/